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手術を終え
結局、入院は一ヶ月と長くなってしまいましたが
先生が毎日優しく励ましてくださったりして、不安のない生活を送りました。
退院後の経過観察の際に、先生から
「僕ね、関東に行くの。内科の勉強するんだ」と言われました。
応援の気持ちと寂しい気持ちでいっぱいになりましたね(笑)
そして先生が関東へ行かれた頃、私はプライベートで災厄に見舞われます。
その時は、死んでしまおうかと何度も思いました。
仕事を辞めて実家へ帰り、精神科のお世話になっていたのですが、その時に先生のお顔を見たくなりまして
思い立ったら即行動、夜行バスで先生がいらっしゃる川崎へ行ったのです。
大きな総合病院でした。
受付にて、私は「内科を受診したい、ピアスのキャッチが埋まった」と言いました。
↑その後、待合中に看護師さんが私の方へ来て、その処置は外科になることを伝えられました。当然ですね😂
でも先生がいらっしゃる標榜科は内科です、どうやって会おう?と悩んでいると
待合室に先生が降臨、キョロキョロと見渡し私を見つけると、こちらまで駆け寄ってきました。
「羽田野さん。こんなところまで来たってことは、何かあるでしょう?お昼に時間つくるから、院内でランチをしよう。待っててね」と言って、また自身の持ち場へ。
外科にて無事に埋まったキャッチを取っていただいた私は
先生をずっと待ちました。
そして待ちに待ったランチの時間、先生は約束通りに私を迎えてくださりました。
「今から君のお話を聴くけど、一つだけ約束して。泣かないこと。良いね?」
これにハイと答えた後、私は自分に何があったのかを話し、先生は聴いてくださりました。
案の定、自分の命を粗末にしてはいけないと叱られましたし
先生が看取った若い患者さんのお話などをしてくださりました。
「君はつらいと思う、非常に残念なことだ。でもここまで一人できたんだ、大丈夫だよ。」と言う言葉でランチは〆。
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